19歳同士の授かり婚、子育て奮闘記

 

授かり婚の私

わたしは19歳で同い年の彼氏との間に
こどもができました。
最近ではできちゃった婚ではなく、
授かり婚と言うんですね。
もちろん両親は大反対。
親を納得させるところからのスタートでした。

「未成年」という壁

 

両親が言うようにまだ19歳。
高校を卒業し、大人になったつもりでいる、
私たち。
アルバイト経験しかない。
家族を養うってなに?
何一つわからない。
けど、結婚したい。
お腹にいる子を育てたい。
その一心でした。
そんなに言うならと納得を半ば強引に得て
わたしたちはスタートしました。
もちろん周囲の目は冷たかった。
まだ未成年でしょ?
そんな目で見ないでよ!
そんな気持ちになることも多々ありました。

はじめての妊婦生活

 

自分の身体がどんどん変わっていくのと同時に
大丈夫かな?と思うことも増えてきました。
健診では、負担を軽減してもらえる健診に使える補助券が
使えますが、それとは別に、エコー代などで、
毎度5000円くらいかかっていました。
その度、この先大丈夫かな?という不安が
押し寄せてきたのを覚えています。
お腹が大きくなってくると、
お散歩しているだけでお腹と顔を交互に見られたり、
「若いママね」と言われたりすることが増え、
若いからってバカにしないでよ!と
言ってしまいたくなる気持ちでいっぱいでした。
お腹の赤ちゃんへの愛情は増していく一方なのに、
金銭面、世間体での不安も増していき
感情的になってしまったりしていたと思います。

19歳の初めての出産

陣痛ってどんなもの?
痛い?そんなに痛いの?
出産前、母によく聞いていました。笑
でも陣痛ってわかるものですね!
さっきまで笑っていたのに
なに??いたーーーい!って感じでした。
この痛み、ここ痛くなるの初めて!
それから終わりがわからない痛みの始まり。
いつ終わるの?ともがきながら苦しんだ陣痛、
旦那さん立ち会いのもと、
分娩台へ。
大きく息を吸ってーー、はい、いきんで!
もう一回!
もう力抜いて!短く吐いて!!
はい産まれましたよ!
とスーパー安産でした。
なんと分娩所要時間2時間!
初産では珍しい、ラッキーよ!
と言われました。
娘を見た瞬間、感動というより、
えっ、顔紫色!大丈夫??
と不安が先に来ました。
ガッツ石松さん?と思ったのも覚えています。

はじめして、よろしくね。

 

深夜の出産だったので少し寝て起きた後、
娘のところへ行き、
ガラス越しに娘を見ました。
なんて、かわいいんだろう。
明日からお世話をよろしくお願いしますと
言われていて、明日が早く来ないかなと
楽しみにしていました。

たくさん泣いて、たくさん学ぶ

 

娘は本当によく泣く子でした。
母乳だったからか、
1時間も空かずに授乳。
泣いてばかりでどうして泣いてるの?
と聞きたくなることも。
でも少しずつ娘のことがわかってきて、
泣き方で、あっオムツ?
あっお腹すいた?
など学んでいく自分に少し自信を持ってきました。
こんなに誰かのために
頑張れるって、お母さんって素敵だなって思います。
少しずつ大きくなっていく娘が
本当にかわいくって。
年齢関係なく、母親になれるじゃん!
そう思っていました。

「若いのに偉いわね」

毎日のように、スーパーでもお散歩途中でも
言われたのは「若いのに偉いわね」でした。
褒めてくれてるのはわかっています。
でも喜べないじぶんがいました。
わたしだってお母さん。
子供の面倒を見るのは当たり前。
偉くなんかない!
若い人はできないって思ってるの?
そう心の中はモヤモヤでいっぱいでした。
わたしは当たり前のことをしてるだけなのに、
どうして若いのに、って言われるんだろう。
その時期、一番辛かったです。

ママ友ができない

子供が小さい時は交流館など子供が遊べる場に
よく連れて行きました。
でもやっぱりわたしは一番若いお母さん。
年齢の高いお母さんはあまり話しかけてくれませんでした。
なので服装にも気をつけました。
地味な服を着たり、
髪の毛も黒髪に近いような色に。
年の近そうなお母さんが話してくれるようになって
年齢を聞かれると、
えーー!そんな若いの?
と驚かれ、あまり仲良くなれないことが多かったです。

頑張って育てていく力

 

わたしの友達はというと、
就職した子は自分のお金で好きなものを買ったり
旅行をしたり。
大学に行った子は、友達と遊んだり、
サークルを楽しんだり。
今の時代、お友達が何してるのか
SNSで知ることができるので、
いいなーと思うことも多々ありました。
その中でわたしが選んだのは子育て。
若いからとバカにされないように、
と肩に力を入れて子育てしていたように思います。
なのでお友達と遊びたい!
と思う心の余裕は全くありませんでした。
そのバカにされたくないと思う力が
わたしが子供を責任持って育てていく!という
パワーになっていたんだと思います。
わたしがいないと生きていけない娘、
頼られてこんなに幸せだと思うこと、
子育てでしか味わえないのかなと思います。
世間の目や、ママ友、
たくさんの壁はありますが、
19歳でも、産んで良かったなと
胸を張って言えます。
わたしが選んだ選択は間違っていなかった。
生まれてきてくれて
ありがとう。
と思ってまだまだ育てていきます。