
はじめまして!
もうすぐ4歳になる息子(保育園児)と旦那(サラリーマン)と暮らしている30代母親(在宅ワーカー)おひぐと申します。
今回育児の大変さについて書く機会をいただき、こちらであれこれ想いをぶつけさせてもらえることになりました。
食事の準備、お出かけの支度、しつけ等々・・・
子育ての「大変」には色々な種類や時期があり、世の中の各お母さんお父さんが何を大変だと思うのかは様々ですが、きっと「脱出したい」と思ったことは一度くらいあるはず。
これから書くのはずっと「脱出したい」と思い続けてきた私が見つけた方法です。
大変なお母さんお父さんの手助けになるのか、これからお母さんお父さんになる方への良いアドバイスになるのかは分かりませんが、何か小さなヒントにでもなれば幸いです。
先輩お母さん、先輩お父さんは言う。
「大変なのもあっという間だよ」「大変なのもいい思い出になるよ」・・・
いやいやいや、
そういうことじゃないんだよ!
今すぐここから脱出できる方法が知りたいんだよ!!!

何が大変?!「大変」の種類
さて、私には現在妊娠中(来年春に初出産予定)の妹がいるのですが、先日「育児って何が大変なん?」と超アバウトに聞かれました。
「何が大変って・・・え、全部。」
としか答えられなかった私(笑)
この回答、お母さんお父さんなら分かってくださる方が多いはず。
ですが妹にはうまく伝わらなかったので、まずは自分なりに何が大変なのかを2種類に分けて明確にし、悩ましい「いつまで続く?!」からの脱出方法に繋げていきたいと思います。
種類その1「身体的大変」
それでは想像しやすい「身体的」なところから。
私の息子はもうすぐ4歳になるので、出産〜新生児期の話は省きますが、今なお変わらない部分もたくさんあります。
例えばお風呂。
新生児期から今ももちろん彼(息子)ひとりでは入れませんので、約4年間ほぼ毎日一緒にお風呂に入っています。
一緒に入るだけで済むならいいのですが、頭を洗うのも身体を洗うのもまだ手助けしなければいけないですし、湯船の中でもひたすら遊び相手としてお供させられますので、「さぁゆっくり浸かりながら半身浴☆」なんてできる暇などもちろんゼロ。常に動いていなければなりません。

上がれば彼の着替えを手伝い、歯磨きを手伝って寝かせますが、このスパンだけでこちらに必要な「身体エネルギー」は母親以前と比べて2倍、いやいやそれ以上です。
身体エネルギーが必要なのはもちろん夜だけではありません。
朝には彼を起こし、食事の準備や朝の支度、昼前から遊びに連れて行き追いかけ回し、帰宅後も相手をして夜も共に行動、そしてまた朝がやって来る。
家事だって増え、彼分の洗濯、掃除、食器洗いも加算に加算。
とにかく毎日継続的な身体エネルギーが必要で、出産前と比べ何倍もの体力を要するのが「大変」に繋がります。

種類その2「心理的大変」
とここまで書きましたが、正直、身体的大変だけならまだいい。
肝心なのはここからの「心理的大変」です。
同じくお風呂の時間で見ていきますが、さぁお風呂に入ろうか!で素直に素早く入ってくれる。はずもなく・・・
「やだ!まだ遊びたい!」
「今日は入らないもーん!」
チッ。
まずお風呂に入れるまでに試行錯誤しなければいけず、うまく誘導できる時もあればあまりしつこいと叱るときもあり、その都度今度は「心のエネルギー」を使うことになります。

やっとお風呂に入れれたと思えば「見て!聞いて!遊んで!」の合唱、おもちゃは投げられるわお湯はかけられるわで、短時間に何回エネルギーを使えばいいのか・・・。
そしてふと鏡を見た時に映る、授乳で垂れ下がった自分の胸、伸びきった腹の皮、手入れのできていない髪や肌・・・。
はぁ〜〜〜〜〜。
私はただ彼の頭を洗いたいだけ。
自分の頭を洗いたいだけ。
なのにそれがスムーズにいかない。
買い物でも食事の準備でもそう、片付けでも掃除でもそう、何ならトイレだって。
3分で済むことが10分20分かかり、ひたすら満足感が得られない上にイライラしたり落ち込んだりしてしまうことが「心理的大変」に繋がるのです。
こうやって自分の日常生活自体に「心理的大変」+「身体的大変」がどんどん蓄積されるとどうなるのか。

突然やってくる「もう無理」
2種類の「大変」の中で過ごし続けた昨年母親3年目のある日・・・私の体と心から「もう無理」信号が出た時がありました。
3年経たずともいわば育児ノイローゼ、新生児期から私の髪の毛は抜け落ちて爪はガタガタになっていたのですけど、それを超える信号が出たのです。
ぶっ倒れたのです。
全てにおいてキャパオーバー、ジ・エンド。
人間そう簡単には死にませんので数日入院で済んだわけなんですが、この数日がものすごい重要なカギとなりました。
体はしんどいもののベッドにひとりですから、久しぶりに自由、母親から解放されたのです。
(ちなみにこの時は旦那が有給を取り、旦那側のお母さんと共に見てもらった)
部屋では本を読むのも良し、携帯を触るのも良し、シャワーもトイレも何の気兼ねなく好きな時に行け、食事だって出てくるしひとりで寝れる。
『嗚呼!!なんて!なんて幸せなの!!!』

久しぶりに自由を味わった私は、『そうだ私は母親ではなく一人間だったんだ!』と思いました。
大袈裟な言い方かもしれないんですが、母親としての自分以外を本当に本当に忘れていたのです。
(多分この数日がなかったら、空の巣症候群まっしぐらだったろう・・・)
そう、私は一人間!
これを思い出してからの「大変脱出!」までは早かった。
久しぶりの自由を存分に味わい、退院の日がやってきます。
いつまで続く?!ではなく、いつまで続ける?!
まぁ、入院しようが退院しようが元の場所には子育て生活がありますのでそこに戻るわけですが、私は一皮剥けていました。
例えばこちらに書いてきたお風呂の時間。
手助けは最っ低限に、遊び相手も最っ低限に変更。
多少洗えてなくたって多少無視したってどうってこたぁない。
「やだ!まだ遊びたい!」なんて言われたときには「あそ、じゃいいわ☆」くらいでもうひとりで入る。

彼を優先しない、彼の軸で動かない。
自分を優先する、自分の軸で動く。
今までずっと、5年後なのか10年後なのかの「大変脱出!」の時を待たなければいけないと思っていたんですが、そうではなかった。
待つんではなく、自分で脱出する。
もうこれ以上「大変」を続けるのはやーめた!
一見とても簡単そうに見えるし気付けるだろうと思われる話かもしれませんが、私にはこれがすごくすごく難しかった。
もちろん食事の準備やお風呂に入れることは変わらずしないといけないし、物事を教えたり危ない時に声をかけたりもしないといけない。
変えられないことも多々あるんですけど、今まで「息子」「母親」として生活してきたものを「一人間、彼」「一人間、私」に変えて生活することにしました。
すると私の場合、髪の毛は生え爪は伸び、人間に戻ることに成功。
そしてその後はもうひとつ、忘れていた「母親以外の自分」探し。
これは環境によりけりなので簡単な話ではないんですが、預けれる場所や人がいるのであればどんどん預け、働く自分や遊ぶ自分、たくさんの自分を見つけて「自分」を再形成する。

5分でもいい、その5分の100%を携帯を見たりテレビを見る時間に使うだけでも、母親ではない自分になれ、「子育ての大変、母親から脱出」できる。
と子育ての「大変〜脱出」についてツラツラ書いてきましたが、要は母親の時間をできるだけ減らすということ。
母親になるとどうしても自分を忘れがちです。
親だから、労力もお金も惜しまず子どもに使って子どものために生きるのが普通。だと思ってしまうんですけど、
いやそりゃまぁ、ある程度の責任はありますし諦めないといけないことのほうが多いんですが・・・でも「母親」だけで生きてしまったら、自分を忘れると本っ当に大変です。
あ、そうそう。
先週たまたま千と千尋の神隠しを見たんですが、クライマックス、ハクは千尋のおかげで自分の名前を思い出し、本来の姿や心に戻ります。
これって子育ての感じと似てる・・・と勝手に思った私。
最後の最後にどんなこじつけだと思われるかもしれませんが(笑)
私の名前は決して「母親」じゃぁない。
「母親」というのはただの一部です。
なので今母親父親として生きている方は、自分を思い出して、ただの一部だと再認識して脱出してほしいです。
そして今からお母さんお父さんになる方は、絶対に自分を忘れないでほしい。
本当に本当に毎日『大変』の中にいるお母さんお父さんなので、この記事を最後まで読む時間さえないとは思いますが、読み切っていただけた際には、何か光るものが見えれば幸いです。

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